【14位 憎みきれないろくでなし 35票】
「憎みきれないろくでなし」(1977年9月5日リリース/作詞:阿久悠 作曲:大野克夫 編曲:船山基紀)は、くわえタバコがとてつもなくセクシーな演出だった楽曲。間奏でタバコをふかすなどは、今では見られないパフォーマンスだろう。
「衣装、ルックス、パフォーマンス、歌詞、全てが沢田研二。沢田研二であるから表現できる歌だと思う」(50代・女性)
「ろくでなしなのにあんなにカッコよく魅せるジュリーは唯一無二の存在!」(50代・女性)
「冒頭がいきなりサビという楽曲のカッコよさもしびれますし、高低差のある難易度の高い歌を難なくこなすジュリーのボーカリストとしての才能と、神がかりに美しいビジュアルとともに、絶頂期を余すところなく堪能できるので大好きです」(50代・女性)
「ザ・ベストテン」(TBS系)の第1回放送(78年1月19日)では、この曲が第6位にランクインされた。
【15位 麗人 34票】
第15位は「麗人」(1982年1月10日リリース/作詞:阿久悠 作曲:沢田研二 編曲:後藤次利)がランクイン。
「ジュリーこそが麗人だから」(60代・女性)という声があるように、自身の作曲で、テレビ番組で歌うときのいでたちも独特だった。チャイナドレス風の白い衣装で、三つ編み付け毛、紫のアイシャドーで、まさに沢田研二が“麗人”そのものだった。
「メイクはもちろん衣装も、ジュリーそのものだからです!!」(70代・女性)
「ジュリー自身作曲の素晴らしい曲。衣装も、当時誰もやってなかったエクステ付きのヘアスタイルも超カッコよかった!!」(60代・女性)
男性のメークが一般的ではなかった当時、ジュリーが「麗人」で見せた世界は、奇抜過ぎず、滑稽にもならず、本当にかっこいい。
11位~の曲はトップ10とはまた違った、「ジュリーにしか歌いこなせない」が詰まった作品だらけだった。
(AERA dot編集部・太田裕子)