追い打ちをかけた「コロナ禍」

 テレビの凋落により仕事の単価が下がっているうえ、既存のビジネスモデルも崩壊の兆しを見せていた中で、追い打ちをかけたのが新型コロナウイルスの猛威だった。

「コロナ禍やそれに伴う緊急事態宣言を受けてリアルイベントが軒並み中止を余儀なくされました。テレビ番組に関しても、コロナ対策にかかる経費により、ただでさえ削られていた番組制作費がさらに抑えられて、そのあおりを受けてギャラが下げられたり、出演者の数が減らされたり、番組自体が放送中止を余儀なくされたりもしました。あれから3年半近くがたちますが、いまだに当時のダメージを引きずっている芸能事務所は少なくないと思いますよ」(同幹部)

 エンターテインメント業界が大きく変革している今、タレントを抱える芸能事務所もまた、岐路に立っている。

(立花茂)

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立花茂

立花茂

東京都出身。大学を卒業後、スポーツ紙の芸能記者として活躍。その後、週刊誌や月刊誌、ニュースサイトなどでも記事を執筆。得意ジャンルは芸能だが、取材対象はアニメ、競馬、プロレスなど多岐に及ぶ。最近はweb3.0にも興味あり。

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