追い打ちをかけた「コロナ禍」
テレビの凋落により仕事の単価が下がっているうえ、既存のビジネスモデルも崩壊の兆しを見せていた中で、追い打ちをかけたのが新型コロナウイルスの猛威だった。
「コロナ禍やそれに伴う緊急事態宣言を受けてリアルイベントが軒並み中止を余儀なくされました。テレビ番組に関しても、コロナ対策にかかる経費により、ただでさえ削られていた番組制作費がさらに抑えられて、そのあおりを受けてギャラが下げられたり、出演者の数が減らされたり、番組自体が放送中止を余儀なくされたりもしました。あれから3年半近くがたちますが、いまだに当時のダメージを引きずっている芸能事務所は少なくないと思いますよ」(同幹部)
エンターテインメント業界が大きく変革している今、タレントを抱える芸能事務所もまた、岐路に立っている。
(立花茂)