水上恒司(写真:Abaca/アフロ)

「ブギウギ」はリベンジ

 事務所との契約終了後は、本名で勝負し、どこにも所属せずフリーランスとして活動するようになった水上。このときの心境についてインタビューで「見切り発車感はありましたが、何の保証もない中で謎に自信だけはあって活動した1年でした」と振り返っている(「THE CHANGE」10月19日配信)。また「岡田健史時代に積み上げてきたことが今にもつながっていて、僕を支えてくれる仲間をはじめ、多くの人に恵まれたと実感しています」とも。事務所とのいざこざこそあったものの、水上の実力は業界内から高く評価されていたようだ。

「水上さんはフリーランスになって、仕事への取り組み方にも変化があったと語っています。事務所から言われた仕事をこなすのではなく、『自分がやりたいと思って引き受けた仕事だからこそ、よりいっそう、最後まで責任をもってまっとうしていかなければならない』とインタビューで話していました。改名したからこそ、それに気づけたとも語っています。水上さんは、前事務所所属時にNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』への出演が決まっていたそうですが、訴訟トラブルで実現しなかったとも報じられました。『ブギウギ』への出演は、水上にとってまさに“リベンジ”となるわけで、演技からもかなり熱が入っているように見えます。まだ20代前半なのに、同世代の俳優が経験していないような苦労を知っているという点でも、アドバンテージがあります。演技力もすでに評価されているので、順調に行けば間違いなく名優になっていくはずです」(民放ドラマ制作スタッフ)

 水上自身も、今年を飛躍の年と位置付けているようだ。3月に発売された女性ファッション誌のインタビューで今年を本格的な再出発の道と語っており、「今年は皆さんが僕の顔を見る機会も、格段に増えるんじゃないかな。もし鬱陶しかったら、テレビは消してくださいね(笑)」(「GINGER」3月号)と、余裕すら感じさせる発言をしている。そのコメント通り、森七菜・間宮祥太朗がW主演を務めた月9ドラマ「真夏のシンデレラ」(フジテレビ系)では、医者兼ライフセーバーという“二刀流”を披露。石原裕次郎の再来かと思わせるほどの「昭和のいい男」ぶりで視聴者を翻弄(ほんろう)した。

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