高校時代の宇治原さん(事務所提供)

相方が指摘した「気持ち悪い」勉強法

 宇治原さんの「苦しまない」勉強法の秘訣は、目標から逆算してスケジュールを精緻に組み立てたことにある。宇治原さんは言う。

「まず、4~6月は暗記をして、7~9月は基本問題、10~12月は応用問題、1~2月は過去問というように、ざっくりと年間スケジュールを決めました。それから、学校の先生にこれまで京大に受かった人たちが休日にどのくらいの時間勉強していたかを聞いたんです。そうすると10時間くらいだと言うので、自分は11時間しようと。その時間だったら、1年間続けられると思ったんです。それを基に、授業がない日と休日のスケジュールを決めていきました」

 そのスケジュールは、相方で高校の同級生の菅広文さんが「気持ち悪いくらいかっちり決めていた」(「AERA with Kids」2018夏号)と語るほどだ。菅さんの著書『京大芸人』(幻冬舎)に詳細が載っているが、7時に起床し、24時に就寝するまでが勉強や食事、テレビなどの時間で区切られており、きっちりその通りに過ごしていたという。さらに休憩の取り方にも工夫を施していた。

「京大の入試って1科目2時間あるんですけど、正直、僕は2時間集中し続けるのは無理だったんです。なので、1時間勉強して、5分休憩して、もう1時間勉強するっていうスケジュールにしました。そしたら、2時間5分しか使ってないじゃないですか。これだったら、2時間ぶっ続けで勉強するのとなんら遜色ないというか。なんなら、休憩を挟んでいるぶん集中力が続いてるのでより効率がいい」

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