"マッチョ"な人たちが集まるイメージがあるゴールドジムだが、ほとんどが初心者での入会だという=ゴールドジム原宿東京(写真:ゴールドジム提供)
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 加熱する筋トレブーム。フィットネスクラブ「ゴールドジム」を運営するTHINKフィットネスの代表取締役社長と一般社団法人ベストボディ・ジャパン協会の設立者で代表理事・会長兼CEOが筋トレの効果を語った。AERA 2024年4月1日号より。

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 フィットネスクラブ「ゴールドジム」を運営するTHINKフィットネス代表取締役社長の手塚栄司さんは、あるゴールドジム一店舗の年代構成を調べてみたことがある。65歳以上70歳未満が10%、70歳以上75歳未満が8%、75歳以上80歳未満が8%、80歳以上が5%。トータルすると65歳以上が約3割を占めていた。

「ゴールドジムというとマッチョな人の集まりというイメージがあるかもしれませんが、ほとんどが筋トレ初心者での入会。しかし継続することで体が変わり、何歳になってもトレーニングを続けていくようになるのです」(手塚さん)

やれば確実な成果

 女性が気後れせずトレーニングできる専用エリアを設けている店舗もあるが、慣れてくるとガチガチに体を鍛えた男性に交じり、ベンチプレスなどを行うようになるという。

「私は、自身の未来に二つのことを予測できる人が筋トレを始め、継続するのだと考えています。何かをやって向上するか、何もしないで衰えていくか。自分自身の未来を考えて、なるべく早いうちに行動に移せる人こそ健康な人生に近づいていくのではないでしょうか」(手塚さん)

 健康美の身体を競い合うコンテスト「ベストボディジャパン」を2012年以降、開催しているのが一般社団法人ベストボディ・ジャパン協会だ。設立者で代表理事・会長兼CEOの谷口智一さんによれば、当初はフィットネスジムで働いていたりパーソナルトレーナーをしていたりと、トレーニング業界からの出場者がほとんどだった。しかし今は70%ほどがトレーニング業界以外だという。

「仕事の努力は確実に成果に比例するとはいえませんが、筋トレはやれば確実に成果を得られます。有酸素運動のように高い心肺機能を必要とせず、運動神経もほぼ必要としないので、何歳からでも、誰でも始められる。短時間で済むのもいい。筋トレほど自分を変える最強の方法はないのです。実際、ベストボディジャパンの出場者は、自分の肉体を変えたという成功体験があるからこそ、自信に溢れています」(谷口さん)

 ベストボディジャパンには60歳以上のクラスがある。出場者は筋トレの猛者ばかりかと思いきや、60歳手前から始めたという人もいるそうだ。

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