5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。
case.69 無頓着な夫が気づくほどきれいな家に変化
夫+子ども3人/理学療法士
毎日忙しくて家を片づける暇がないと思っている方は、ちょっと発想を変えてみませんか? 家の片づけを優先的にやってみると、驚くほど時間に余裕ができる場合があります。
今回ご紹介する瞳さんが、まさにそうでした。小学1年生から2歳までの3人の子どものママであり、仕事も忙しい毎日。夫は朝から夜まで仕事で出ているので、家の中のことはほぼワンオペです。
「なんで1日は24時間しかないんだろう」と思うほど、時間に追われていました。
瞳さんは1LDKの間取りに5人で住んでいます。寝るとき以外、子どもたちと一緒に食事も遊びも勉強もリビングダイニングで過ごすので、モノがごちゃごちゃしているのが気になっていました。
「子どもたちがもっと自由に遊んだり動き回れたりできたらいいなと、ずっと感じていました。でも、そう思っていたのは私だけで、子どもたちも夫もあまり散らかっていることを気にしてはいなかったんですけど」
家を片づけたいというモヤモヤを1人で抱えていた瞳さんは、家まで出張して片づけをしてくれるサービスに頼ったこともありました。
「家の1ヶ所を集中的に片づけてくれるというので、パントリーをお願いしました。確かにきれいにはなったけれど、2週間くらいで元に戻っちゃいましたね。その後に片づけの本を買って自分でやってみたものの、うまくいかなくて……」
なんとかして家を片づけたいと、いろいろ検索していたときに家庭力アッププロジェクト®の情報が目につきました。