J1復帰のジュビロ磐田に加わったブラジル人選手4人も、まだ信頼を勝ち取れていない。「ドゥンガの再来」との期待を背負ったMFレオ・ゴメスは、開幕戦にボランチとしてスタメン出場したが、第2節からはベンチスタート。FWマテウス・ペイショットは、全4試合に途中出場して身長190センチの自慢の高さで相手に脅威は与えたが、無得点と結果は出ていない。終盤のパワープレー要員として獲得した訳ではないはずだが、現状では1トップで4試合にスタメン出場して5得点を挙げているジャーメイン良の控えとなっている。そしてMFブルーノ・ジョゼ、FWウェベルトンも、まだ試合に絡めていない。彼らがチームに順応できれば、開幕1勝3敗スタートとなったチームの起爆剤になるが、果たしてどうなるか。

 毎年、シーズン開幕前は新外国人に対する期待が大きく膨らむが、それに応えられる選手はそれほど多いわけではない。だが、今季は「本物」が多い印象で、非常に面白い。そして現時点で「怪しい」と思われる選手たちも、まだまだ勝負はここから。遅咲きの桜でも、美しさは変わらないはずだ。(文・三和直樹)