保証書つきのオークションでは鳥山明氏のサイン色紙が高額で取引も

 どうすれば偽物をつかまされないのか。

 鑑定士は、
「同じ人が多数のサイン色紙を出品していたら警戒したほうがいい」
「絵に違和感があるのは偽物の可能性が高い」
 と説明する。

 そして、「そもそも鳥山先生のサイン色紙はそんな安くない」という。

 保証書つきのオークションを実施する「まんだらけ」のサイトを見ると、昨年の取引で孫悟空のイラストが描かれたサイン色紙が1500万円、アラレちゃんのサイン色紙は960万円と、偽物とは比べものにならない高額で落札されている。

 よく見ていくと、フリマサイトで見たイラストのサイン色紙が多いことにも気づく。こうしたサイトで紹介される本物のサインを見て、偽物のサインが作られるということのようだ。

 鑑定士がこう語る。

「海外でドラゴンボール人気が高まったこともあり、ここ数年、鳥山先生のサインは高騰しています。フリマサイトで手が届く値段で出品されているからといって、安易に買わないほうがいい。本物は100万円以上はすると思ったほうがいいです。信頼のおけるところから買わない限り、大きなリスクを伴うことを知っておくべきです」

 1%程度の本物を見極めるのは、素人には難しそうだ。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?