■成績アップにつながった母親の一言

宇治原:僕の経験から言うとね、成績が良くなったのは親の躾のおかげだと思ってるんです。「偉くならなくてもいいから、人に迷惑をかけるな」とか、「嘘をつくな」とか、そういうことをガンガンに教えられていて。親は勉強よりも躾に重きを置いていたんでしょうね。

菅:それがどうして成績アップにつながったの?

宇治原:「話をしている人の目を見て話を聞きなさい」ということも、ちっちゃい頃から何回も言われていて。だから小学校に入ってからも、授業中は先生の目をじっと見て話を聞いていたんですよ。4年生の時の面談で、先生がうちの母親に「授業中、宇治原くんとはよく目が合う」って言ってたらしい。

菅:確かに授業中話しているのは先生ですからね。

宇治原:僕はその時びっくりしたんですよ。「みんないったいどこ向いていんの?」って。大人になって考えると、先生は授業中、要はテストの答えを言っているわけです。それなのに先生の目を見て聞いているのは、僕だけだった。躾と勉強は、こんなふうに密接に結びついているんですよ。

菅:うちの母親は、一方的にジャッジすることをしなかったですね。姉と喧嘩をしていても、介入してこなかった。まあ、大抵僕が悪いんですが(笑)。だから2人で話し合って、喧嘩を収めるしかない。それがで随分と鍛えられた。生きる力につながったかな。

宇治原:菅さんが口喧嘩が強い理由はそこでしたか(笑い)。

■高学歴のメリットはある?

菅:芸人って、高卒の人も多いのですが、売れている芸人さんの特徴の一つは綺麗好きということです。みなさん楽屋もきちんとしている。綺麗好きな人って、頭の中も整理整頓ができているんですよね。だからここの引き出しは「お母さんのトーク」、こっちは「高校時代のトーク」のように、分類できているんだと思います。この人がもし、大学を目指していたらいいところ行ったんやろなという人はたくさんいます。結果としてそこを求めていなかっただけで。

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宇治原さんが「勉強はしたほうがいい」という理由