もちろん選考する人間が違えば選出メンバーも異なることが、今回の“なでしこベストイレブン”には2011年の世界一メンバーが8人(谷紗希、鮫島彩、安藤梢、澤穂希、宮間あや、川澄穂奈美、岩渕真奈、永里優季)選ばれ、彼女たち以外にも近賀ゆかり、岩清水梓、阪口夢穂、大野忍といった面々が候補に挙がる。これは、ある意味ではなでしこジャパンの“停滞”とも取れる。今後、長野風花や清水梨紗、南萌華、遠藤純、宮澤ひなた、さらには古賀塔子、谷川萌々子、松窪真心といった新たな面々が、どれだけベストイレブン候補に入り込むことができるか。5年後、10年後、今回選んだ11人の面子が大きく様変わりすることを、期待したい。(文・三和直樹)