AERA 2024年3月25日号より

三山:母と僕は口が悪いところが似ています(笑)。有名な占い師の星ひとみさんが「口が悪い人は素直でいい人だ」とおっしゃっていましたが、僕もそう思う。もちろん言い方やシチュエーションは考えないといけませんが、言いたいことを伝えたほうが相手に対して優しいと思うんです。黙って自分の感性を閉じ込めるよりは全然いい。それに、相手に対して何か思うことがあるのは物事が俯瞰で見えているからこそだと思っています。

「メンバーに救われた」

――ポジティブでエネルギッシュなムードをまとう一方で、繊細で人一倍気を遣う。

三山:すごく忙しい時期にネガティブなことが起きると、外からの自分のイメージと実際の自分に大きなギャップが生まれます。でもプロだから仕事はちゃんとやらなきゃいけないし、自分の性格上エンターテイナーでいたい。その反動が大きくて、心身ともにつらくなることがあります。そういう時は「ずっとこの状態が続くわけじゃない。今耐えたら絶対良いことがある」と信じて抜け出せる時を待つ。自分より年上の方たちを見ると、「この人たちも大変な時期があったのに、今楽しそうにしてるもんな」と楽観的な気持ちになれます。

――BE:FIRSTのライブ中、「メンバーに救われた」と涙ながらに吐露したことも。

三山:一人で俳優として活動してきた時期は、温かいホームみたいな場所があることを知りませんでした。メンバーといると常にほっとする。今思うと、BE:FIRSTをホームだと感じ始めたのは「HiGH&LOW THE WORST X」(2022年)の撮影時期。スケジュールが本当にハードでした。メンバーと食事をしながら話を聞いてもらっているいつも通りの時間に救われた。両方の活動があることで大変なところもありますが、常に安心できる場所があるのは大きい。

――役者としてもアーティストとしても世界を目指す。

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