確定申告の書類を税務署の窓口に提出する本上まなみ(2002年)

ナレーションで若者にも浸透

 京都では築100年の古い日本家屋に住んでいるというが、インタビューで移住した理由について「子供たちにも野山での遊びを体感してもらいたかった」(「マドリーム」Vol.40・21年10月14日配信)と話している。さらに「夫と私が生まれ育った関西に行けば、核家族だけではない祖父母との関係性もより深まる。子どもたちは自分のルーツを体感として知ることができる」(「VERY navy」21年9月30日配信)とも語っており、本上は育児や家族に対するスタンスをしっかりと持っていることがうかがえる。

 一方、移住と子育てもあり、2010年以降は露出が少なくなっていった。ドラマでは単発のゲスト出演が多く、その他も歴史番組や紀行番組への出演にとどまっていた。

「近年では映画『すみっコぐらし』シリーズのナレーションを担当し、とくに昨年公開の3作目は高評価を得ています。アニメの作風にマッチした優しい語り口に癒やされた観客も多く、初めて彼女の存在を知ったという若者も少なくありません。今回、朝ドラ出演でまた存在感を示せましたし、子育ても落ち着いてきたと思うので、今後は映画やドラマでの露出が増える可能性は高いでしょう。アラフィフになり、若いころとはまた違った形の上品で落ち着いた“癒やし”を提供してくれそうです」(民放ドラマ制作スタッフ)

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