翻訳絵本を初出版したときの本上まなみ

絵本の翻訳も手がける多才さ

 本上といえば大の読書家としても知られ、エッセイストの肩書もある。彼女の独特の視点や人柄が出た温かい文章にはファンも多く、読者から「癒やされた」という声も散見され、文章でも人を癒やす力を持っているようだ。また、絵本作家としての一面も持っており、絵本「めんどりヒルダ」シリーズでは翻訳も手がけているほど多才だ。

「文学少女の彼女らしく、結婚相手は編集者の方。さらに18歳年上ということで、2002年の発表当時は世間を驚かせました。夫が主宰する短歌の会で知り合ったことがきっかけで、ふたりの交際がスタートしたと言われています。その後、2児の母となりましたが、第2子出産後に子育て環境を考えて家族で京都に移住しています。移住に際して夫は退社し、主夫として育児や家事を担当し、本上さんがメインで仕事をしていたそうです。そして、15年に今度は夫に雑誌編集長のオファーがあり、彼だけ東京で単身赴任生活となります。本上さんは反対することなく、背中を押して、応援したそうです。現在は退任して、再び仲むつまじく京都で一緒に生活しており、本上さんは東京と行き来しています」(同)

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?
次のページ
しっかりとした家族観と子育て観