ポイントは何と言っても「続けること。もし暴落が来ても狼狽して売却するのではなく、投資を続けること」と水瀬氏は言う。そして、そのためには「知識を正しく身につけること」と語る。
「自分自身が何に投資をしているかわからないまま購入していたら、暴落が来たときには怖くなって売りたくなると思います。平均的な収益率はどれくらいか。リスクはどれくらいかなどを調べて知識を身につけることが重要です」
そのリスクは数字で把握できるという。
「株価がどれくらいで推移するかの標準偏差を見てみると年間2.25%の確率で大暴落が起こる可能性があります。自分がその確率のなかに入らないとも言えなくはない。でも、“年間2.25%”という数字を知っていればオロオロしなくて済むと思います。また、投資信託を買うときも仕組み化しています。昨今ではクレジットカードで引き落とす形で積み立て投資もできますから、一度知識を持ってやり始めさえすれば、ほったらかしで続けられると思っています」
そんな水瀬氏だが、これまでの投資によって心の余裕が生まれたとか。
「以前は生活のことを考えたら『仕事をやめる』という選択肢はありませんでした。仕事で理不尽なことを押し付けられても我慢していました。でも、投資によって今後も生きていけると思える資産をつくれましたから、今は『いつでも仕事はやめられる』と思えます。自分のなかにオプションを持っているので、仕事でも言いたいことが言えてうまく回るようになりました」