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 2024年から始まった新NISA(少額投資非課税制度)、プロは実際にどのように活用しているのだろうか。サラリーマン兼業の個人投資家で『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』(朝日新書)の共著者もある水瀬ケンイチ氏に新NISAでの戦略を聞いた。
 

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 「『新NISAではつみたて投資枠』の120万円、『成長投資枠』の240万円をすべて『eMAXIS(イーマクシス) Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(通称オルカン)に投資しています。すでに、今年の成長投資枠240万円分は1月中に一括で購入済み。あとは淡々と毎月10万円積み立て投資で買っていく予定です」

 そう語る水瀬氏だが、そもそも「全世界の株価指数」での積み立て投資は長く、2002年から始めているそう。

 「私自身が投資を始めた当初は個別株などを取引していましたが、投資を研究するなかで出合ったのが『ウォール街のランダム・ウォーカー』という本で、『インデックス投資』という考え方です。株価の動きは予測不可能なので、長期・分散・低コストで、広く全世界の株価指数に投資すると儲かるというものです。私自身もその考え方に強く共感してこのやり方にたどり着きました。当時は『全世界株』の投資信託がなかったものですから、日本株インデックス、新興国、先進国と分けて自分で『全世界株』の投資信託をつくったんです。始めてから22年になります。途中08年にはリーマン・ショックがあったり、12年にはアベノミクス相場が始まったりといろいろな出来事がありましたが、21年には資産は1億円を超えることができました」

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