こうした注意喚起が出された2023年、ラオスに出稼ぎに行ったというのが、海外に出稼ぎに行き始め、1年強になるというキョウコさん(仮名・28歳)だ。タイのラオス国境の町から1時間ほどタクシーに乗り、メコン川を渡ってラオスに入国し、経済特区に入った。キョウコさんが滞在したのは、カジノがあるエリアではなく、マンションやマンスリーホテルなど、団地のような高くて大きな建物がいくつも建つ、住宅地と商業地が混ざったようなエリアだったという。
仕事は、基本的には客がいる場所に出向くアウトコールで、中国人客の接客をする。経済特区の同じエリア内に住んだり滞在している中国人客がほとんどなので、移動時間はそこまでかからない。客から指名があったら出向いて仕事をし、仕事がない時は部屋でYouTubeを見たりして過ごす。食事は基本的に中華料理ばかりで、24時間のデリバリーサービスを頼むか、近くのスーパーで買って食べていた。
「あまり客がいなくて暇で、部屋の中でずっとYouTubeを見てました。滞在しているホテルがあるエリアから自由に出られないのもあって、行く場所も特にないし。その後、もっと広い店にも移ったんですが、めちゃくちゃ人が多いのと、環境も汚くて嫌だったので、無理だと思ってすぐやめました。さっさと帰国したから、ラオスに行ったのは、トータルで2週間弱だったかな」(キョウコさん)