岸田首相は総理在任期間でも1カ月半に1回のペースで、政治資金パーティーを開いてきた。これまで計7回で、1億3000万円も売り上げを立てている。
野党は先月、自民党派閥の政治資金問題をめぐって、安倍派と二階派の衆院議員51人の出席を求めた。ところが、2月20日に意向を表明したのは2人のみ。その後も、「非公開であれば出席する」「マスコミには見せない」などの声が相次いだ。
相当な圧がかかった
岸田首相は27日夜、自身が完全公開の政倫審に出席することを決断した。
与党の議員からは「28日朝に、岸田首相が完全公開で参加することを国対委員長から知った。一部には参加しなければという相当な圧がかかった」と声があがる。
有馬氏が続ける。
「私は逃げませんよという腹をくくった態度を党内に見せたのでしょう。ただ、他のメンバーはしょうがなく出てきたように国民の目には映ってしまう。ここまでしないと影響力を与えられないというのは、自民党をそこまでグリップできていないともみられる。国民は今回の政倫審の議員の対応などを見て、次回の選挙で、本当に適切な党に投票すべきです」
(AERA dot.編集部・板垣聡旨)