2022年、アメリカでの7カ月の修業を経て、英語曲での世界デビューという新たな道を示したTravis Japan。昨年末に発表したファーストアルバムも、2月、全曲英語バージョンが発売に。英語を武器に、川島如恵留が切り拓いていく道は──。AERA 2024年3月4日号より。
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「世界各国の人に楽しんでもらえるアルバムになっています」
昨年末に発売したファーストアルバムを、「Road to A -Global Edition-」として、全曲英語バージョンで配信開始した、Travis Japan。語る川島如恵留の笑顔も言葉も、自信に満ちていた。
「アレンジは一緒で、声のトラックだけ英語バージョンになっているんですけど、元の曲を聴いたときに感じるおしゃれさとはまったく別の、洋楽だなって感じる仕上がりです。英語がわからない人にも、英語を日常的に使えるレベルの人にも、楽しんで聴いてもらえると思います」
日本のファンを大切にしながらも、世界を見据えているのは明白だ。1月には、YouTubeチャンネルで、「世界中の心を躍らせよう、ここ日本から。」「To all our fans around the world.」と、日本語と英語の双方で、彼らの思いを発信した。
グループ一高い英語力を持ち、英語版のナレーションを任された川島は、「あ、自分がいま身につけたい英語ってこれだなっていうのが明確にわかった」と、現在、ナレーションに重きを置いた英語の勉強を続けている。
「いつか、自分たちの声でナレーションを録ってみたいなっていう思いもありますね。例えば、ツアー中のコンサート(Travis Japan Concert Tour 2024 Road to Authenticity)は、ナレーションをネイティブの方に入れてもらっているんです。ライブは本人たちが出るまでは声を聞かせないっていうのが本来の作り方ではあるんですが、そこを飛び越えても、できることがあると思うので、いろんなことに挑戦したいなと思っています」
自らつかんだオファー
英語という手段を得たことで、仕事面にも大きな変化が起きた。