局アナの「最後の日」に思ったこと
それから10年がたった局アナとしての最終日。最後に出演したのは、「羽鳥慎一モーニングショー」だった。
「番組で、1分ほどあいさつをさせていただいたんですけど、そのときも同じことを考えたんです。10年たって、アナウンサーになることができたつもりでいたんですけど、やっぱりいまも一人では何もできなくて。カメラさんがいて、照明さんがいて、ディレクターさんがいて、プロデューサーさんがいて、フロアの人たちがいて、共演者の方がいて、それでやっと自分はアナウンサーになれていたんだって思ったんです。10年間仕事ができたのは周りの人たちのおかげだったんだなって」
テレビ朝日の看板番組を多く担当するなど、忙しく働いてきた宇賀さん。担当が変われば、全く異なる業界に転職したように、生活がガラッと変わるような日々を送ってきたという。
最近では、宇賀さんのような局アナが体調不良で担当番組を欠席するケースが相次いでおり、その働き方にも注目が集まっている。そんな現状について、宇賀さんは「いまのアナウンサーの間で、体調不良者が多くなってきているのかどうかは正直わからないです」と前置きしたうえで、こう話す。