ご相談者さんの場合、相談すべきは弁護士ではないかと思いました。いくつか方法はあるはずで、例えばその遺産が放棄できるのかなども含めて方針を相談してみてください。話を聞く中で、これはおじいちゃんに顔向けできないとか、いろんな案が出てくると思います。どういう方針が自分にとっていちばん納得がいくのか、それを整理してから、手段なり解決策なりに進んでいくのがいいと思います。

 一昔前であれば、何かトラブルがあっても「捨てる神あれば拾う神あり」のような感覚が通用しました。騙してくる悪い人もいるけど、お節介で手助けしてくれる人もすぐそばにいた。でも、今ってちょっとそのバランスが悪いです。人を選ばないと、本当に大変なことになる。だからこそ、お金をかけてでも資格を持っているプロに相談した方が、リスクを避けられるように思います。なるべくお金がかからない方向で弁護士さんの話を聞く手もあるはずです。

 しし座の大きな行動原理の一つに「許せない」というのがあります。怒りをモチベーションに変えて復讐に挑むというか。今回のケースでは、「なぜ私がこんな目に」というしんどさを、いかにわきに置いておくことができるか、も大事になります。深呼吸の回数を多めに。できれば週に1回、神社かお寺に行って、報告する時間を持つといいと思います。

AERA 2024年3月4日号

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