AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
* * *
Q:祖父、祖母、母、父と亡くなり、本来自分まで来ないはずだった祖父の家の始末が回ってきてしまいました。解体費用は出せません。引き取り先を探していましたが、不景気やツテもないことから良い話は出ず、信用できない人を引き寄せてしまいました。業者も信用できるか、見分けがつきません。考えるだけでしんどいです。丸く収まる明るい将来はあるのでしょうか。(女性/無職/43歳/しし座)
A:このように、自分の手に余る状況や、大きな問題が目の前に現れてしまったときに、まず気をつけていただきたいのは「方針と手段を分けて考える」ことです。
多くの人に当てはまるように思いますが、何か問題を抱えてしまった時にいちばん陥りやすいのが「申し訳ない。これ以上迷惑をかけてはいけない。恥ずかしい」という心境です。そこですぐに動こうとすると、さらに問題が大きくなってしまう。一人でもがいているうちに、どうしようもないところまで来てしまうことが起こり得ます。
例えば借金を抱えてしまったとき。早く完済しなきゃ、と夜中まで働くとか、バイトを掛け持ちするとか、すぐ「手段」に移ってはいけない気がします。そうすると体を壊したり、悪い人に騙されてしまったり、問題が大きくなっていってしまうから。手段よりもまず、方針や戦略を決めるのが大事。怒られるかもしれないし、恥ずかしいかもしれませんが、誰かに相談して共同戦線を張れるかどうか。それができたらもう問題は解決まで半分以上進んでいるような気がします。