今でもまだ「もしかしてB型? だと思った! ちょっと変わってるもんね」「自分はA型だから細かいことが気になっちゃって」などと言う人もいます。私はその都度「血液型と性格は関係ないそうですよ」と言うようにしていますが、性格と関連性があると信じている人は少なくなさそうな印象です。
血液型占いを信じるのは、なぜなのでしょう。もしかしたらイエ制度で重視された「血へのこだわり」の影響と見ることもできるかもしれません。「血を分ける」「血は争えない」などと言うように、生物学的なつながりだけでなく、何か特別な価値が血液によって受け継がれるという感覚でしょうか。だから血液型が人の性格を決めていると聞いても抵抗なく受け入れるのかもしれませんね。
これからはもう「ねえ、何型?」なんて死語になると思うとホッとします。
※AERA 2024年3月4日号