愛子さまに受け継がれ
陛下と雅子さまが、おふたりで見た琵琶湖の風景を和歌に詠んだ日から、30年あまりの歳月が過ぎた。
長女の愛子さまは、大学で日本の古典文学を学び、卒業論文の題材に「中世の和歌」を選んでいる。
そして今年の歌会始で愛子さまは、千年の時を経て現代に受け継がれる、和歌に対する感銘を詠みこんだ。
〈幾年(いくとせ)の難き時代を乗り越えて和歌のことばは我に響きぬ〉
ご両親が大切にしてきた、古典への学びの姿勢は、愛子さまにも着実に受け継がれているようだ。(AERA dot.編集部・永井貴子)