佐久間大介さんと土屋太鳳さん(撮影/植田真紗美)

 一筋縄ではいかない映画で共演した。人によって愛のあり方や受け取り方は違う。二人はどう物語を作り上げていったのか。現代的な愛と恐怖をどう捉えたのだろうか。AERA2024年2月19日号より。

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―作品としては初共演だが、面識はあった。

土屋太鳳(以下、土屋):18歳の時に「滝沢演舞城」を拝見したんですが、滝沢(秀明)さんを支えるSnow Manさんの皆さんの身体能力と技術力の高さに驚きました。その上で、滝沢さんが打ったボールをちゃんと返していて、そのキャッチボールが素晴らしかったことが記憶に残っています。

佐久間大介(以下、佐久間):「土屋太鳳ちゃん、来てるらしいよ?」ってメンバーと話しました(笑)。「マッチング」の顔合わせの時、「滝沢演舞城を観に行かせていただいたこと、覚えてますか?」って話しかけてくれて。

「許せない」が多くて

土屋:18歳当時はオーディションを受ける日々だったこともあり、「滝沢演舞城」を観て、「舞台というものはここまで頑張ってこそ立てる場所なんだ」と思いました。今回ご一緒できてうれしかったです。

 佐久間さんはとても明るい上に本当に優しい。お忙しいはずなのに差し入れをご自身で買ってきてくださったり、強さすら感じるほど周りに優しく接していたので、「なんでそんなに優しいんですか?」と質問してしまいました(笑)。

佐久間:単純に自分に関わっている人たちに楽しんでもらいたいんです。周りが笑顔だと僕もうれしい。太鳳ちゃんこそ、誰にでも尊敬と感謝をもって接しているなと思いました。それができるのはしっかりとした芯を持っているからこそ。一方で、家族に弱い部分を見せることでバランスを取っているようなところが人間臭くて素敵だと思いました。

―映画「マッチング」はマッチングアプリでの出会いの恐怖を描いた映画だ。土屋が演じたのは恋愛音痴のウェディングプランナー、輪花。佐久間は輪花につきまとう謎の人物、吐夢を演じた。

土屋:「許せない」と思う登場人物も出来事もあまりにも多いので、つらかったです。でも、現実にあり得る物語にも思えるし、自分を含めて誰にでもこういったスイッチはあるのかもしれないと思いました。

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