天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが9日、ケニアの大統領夫妻との昼食会に出席した。愛子さまが宮中での食事を伴う公式行事に出席するのは初めてだ。国内外の賓客の接遇は重要な公務の一つだが、女性皇族方の装いも注目したいところ。皇室の公務の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2023年10月26日に掲載された記事の再配信です。肩書や年齢等は当時のもの)。
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秋篠宮家の長女・小室眞子さんが2021年10月26日に結婚して皇室を去ってから、丸2年が経った。次女・佳子さまは、少子高齢化の進む皇室の公務を担うべく、忙しい日々を送っている。今月、都内で開かれたガールスカウトのイベントに出席。白地に紺の水玉のワンピースに青色のジャケット姿は、皇族の装いというより、一般の服装に近いものだった。最近は「自分らしさ」を表現しようとする様子がうかがえる佳子さま。その変化には、眞子さんへの思いが見え隠れする。
佳子さまの大きな目が、中学生の女の子たちをのぞき込む。ニコッと笑みを見せて顔を傾け、話しかけた。
「緊張した?」
「制作で工夫したところは?」
大きな身振り手振りと明るいトーンで話しかけているのは、子どもたちの緊張をほぐそうとしているのだろう。
青いウエストのリボンが、水玉のワンピースによく映える。ショート丈のジャケットを羽織った、柔らかな雰囲気の装いは、ガールスカウトの場によく馴染んでいた。
このワンピースは、6月の産経児童出版文化賞の贈賞式や、8月に甲子園で行われた全国高校女子硬式野球選手権大会などでも着用している、佳子さまの「お気に入り」の一着だ。