ヘンリー王子が以前に渡英したときは、故エリザベス女王が王子とメーガンさんに贈ったフロッグモア・コテージの返却に伴い、一般のホテルに泊まった。それを王子は“侮辱”と捉えたという。
エリザベス女王は、目立った病気や治療といえば白内障と膝の手術を受けたほどで、在位70年という英王室最長在位期間を全うした。父フィリップ殿下も99歳という長寿だった。チャールズ国王も健康で、かつてポロ競技の時に落馬し、腕を骨折した程度である。
チャールズ国王だけでなく、腹部手術を受けたキャサリン妃、乳がんに続いて皮膚がんの診断を受けたセーラ元妃(64)など、今年に入って英王室を次々に病が襲っている。「王室は少数の健康なロイヤルに支えられているだけ」などと君主制の危うさを訴える声も上がっているが、まずは体調の回復と安定を願うばかりだ。
(ジャーナリスト・多賀幹子)
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