「海外への憧れからスタートした英語学習でしたけれど、今では、世界中の人と通じ合えることが、何よりの喜びかもしれません。海外旅行先で言葉が通じるようになったのはもちろん、意見をきちんと主張する大切さに気づけたりもして、世界が広がったなあと思います」

 だからこそ、もっぱら気になっているのが、2歳になったわが子の英語教育だ。

「自分自身の世界が広がったという経験が大きいですが、私のように英語の壁を感じることなく育ってほしいという思いもあります。そもそも、英語を話せることで純粋に友達も増えますし、きっと生きていく選択の幅も広がりますよね。一方で、私は日本語も大好き。日本語をきちんと身につけながら、英語も学んで、広い視野を持った人になってもらえたらいいなと思っています」

 そこで今は、週1回英会話のレッスンを受けたり、海外のテレビアニメを一緒に見たり、もえさんが日本語と英語で話しかけたりすることから始めたところだという。

「身近にいる親が、下手でもいいから日本語のあとに英語で話しかけることが大事だと聞いて、最近はがんばって実践しています。何にせよ、親子で英語を話せたら、海外旅行に行くだけでもきっと楽しくなるはず。そのためには、私も子どもに負けじと学び続けていきたいです」

◆押切もえ(おしきり・もえ)
1979年、千葉県出身。モデル、タレント、小説家。ファッション誌「CanCam」(小学館)の専属モデルとしてブレーク。2007年から英語学習番組「英語でしゃべらナイト」(NHK総合)にレギュラー出演し、19年には海外ベストセラー『たまには、やすんだら? ナマケモノさんが教えてくれる世界一かわいいマインドフルネス』(飛鳥新社)の翻訳に挑戦した。

◆押切もえさん初の翻訳
『たまには、やすんだら?ナマケモノさんが教えてくれる世界一かわいいマインドフルネス』(飛鳥新社)
海外でブームになっている脳の休息法「マインドフルネス」のコツを、"ナマケモノさん"が教えてくれるイラストブック。「原書の持つ優しさやユーモアといった空気感を大切にしました」(押切もえさん)

(文/竹倉玲子)

※『AERA English特別号 英語に強くなる小学校選び2021』より

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