日本サッカー界がそうだったように、W杯出場という経験と熱狂が自国のサッカーの強化に繋がることは間違いなく、2030年のW杯予選では日本の「難しい戦い」は増えていくはずだ。それ以前に、今回のアジア杯での経験がライバル国の成長度を早め、2026年W杯予選の時点で日本を苦しめることも大いに考えられる。
ただ、それでも日本代表はアジアのトップを走り続ける力があるはずだ。その意味でも今大会で「アジア最強」を証明してもらいたい。ラウンド16のバーレーン戦は、右サイドバックの毎熊晟矢の強烈ミドルを“目覚め”の合図に、堂安律、久保建英、上田綺世が得点して3-1。守備陣の連携ミスからの1失点も、全体的には危なげない勝利だった。次戦は、韓国と並ぶ最大の強敵であるイランが相手。「アジア最強」かつ「史上最強」を証明するため。そして、今後のアジアにおける日本サッカーの立ち位置を占う、重要な一戦となる。そして、これらの「難しい戦い」が、日本が世界のトップに立つために必要な“糧”になることも間違いない。(文・三和直樹)
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