ハリセンボンの箕輪はるか(右)と近藤春菜=2009年

 僕も自分の「辞める」という選択肢を選ぶと決めてから、不安なことも沢山あります。だけど、

 人生51歳。まだ間に合うなと。

 失うものもあるけど、得るものもある。

 この一年、芸能界も大きく変わってきました。それによって、今まで見ることの出来なかったエンタメも見られたり。

 あと、今までは「許されない」と思い込んでいたことも、そうではないことに気づけたり。

 ハリセンボンのこの「選択」を見て、そうか、こういう選択もありなんだよなと気づく人も沢山いるはずです。

 もちろん、この選択によって、失うものもないわけじゃない。だけど、その代わりに拾えるもの、手に入れられるものももっと増えてくるはずです。

ハリセンボン、ファイト!

 芸人さんであれ、やはり年を重ねて、売れ続けていくこと、やり続けていくことは、どんどんしんどくなっていくことになります。

 だけど、二人で辞めて新しい場所に移ることにより、今までやってこなかったことにも挑戦するでしょうし、「もっとがんばれる」のだと思います。

 このハリセンボンの選択が、後輩たちの未来の「選択」になるだろうし、そうなることを願っています。

 そして、最後に、「辞め方」ですね。自分が今、辞めようとして動いているからこそ、思います。

 お互い気持ちよく「辞める」のがいい。前向きな辞め方で、握手をして拍手で終わる。

 それも含めて、年末のいいニュースでした。

 ハリセンボン、ファイトです!

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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