家宅捜索が入った清和政策研究会(安倍派)の事務所があるビルの前に集まる報道関係者ら=2023年12月19日午前10時2分、東京都千代田区

 ただ、このままでは自民党はおしまいだよ。党として日本国をどうするかという基本的な考え方を持たなくなっている。アメリカも中国もエゴをむき出しにしているなかで、日本だけがポチをやってる。国家としてのエゴがあって然るべきなんだよ。地方にももっと目を向けないといかん。東京一極集中の時代はもう終わったんだ。地方では自民党が強くて、あって当たり前の空気みたいな存在になっているが、今に見放されるよ。それから、強者が支配する弱肉強食の新自由主義が強まっている。これだけ株価が上がっても社員には還元されていない。強者がさらに強くなっているだけの話だ。

 俺がやってきたこととは正反対だ。俺は郵政民営化に反対して自民党を飛び出して、中小企業の債務返済を猶予させるモラトリアム法(中小企業金融円滑化法)をつくった。強者の政治的な利益を代表しているのが今の自民党だから、自民党に未来はないと思うな。歴史が許さないんだよ。いつの時代も支配者、強者は倒されていくんだよ。今、選挙やってみなさいよ、自民党は負けるよ。

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