加藤綾菜さん(撮影/写真映像部・和仁貢介)

結婚式で「唇を奪われる」という珍事

 大スター「加トちゃん」と結婚したことで、一般人では経験できないような激動の人生を歩んできた綾菜さん。これまでで「最も記憶に残っている一日」を聞くと、12年に挙げた結婚式と答えた。

「300人くらいのキャパの会場だったのですが、加トちゃん、友達を297人呼んで(笑)。私3人しか呼べなかったんですよ。でもすごく温かい式で」

 茶さんの親友、左とん平さんとのハプニングもあったという。

「結婚式って誓いのキスあるじゃないですか。その前にとん平さんが泥酔して、私にチューしたんです。新婦が唇を奪われるというすごい結婚式でした(笑)」

 司会を務めたのは、茶さんの親友の小野ヤスシさん。小野さんはこの3カ月後にがんで亡くなった。

「このとき、がんが末期の末期で話すことができないくらい大変な状態だったんです。でも『加藤の結婚式の司会は俺がやるんだ』って、楽屋で点滴を打ちながらやってくれました。すごく感動的でした」

 前述のエッセーによると、茶さんはこれまで、「95歳まで舞台に立ち続けること」を目標として掲げていたという。しかし今、その目標が「108歳」に延長された。綾菜さんはその理由をこう話す。

「仲のいい勝俣(州和)さんとご飯に行ったときに、勝俣さんが『加藤(茶)さん、チャジュまでいきましょうよ!』って言うんです。チャジュって何?って聞いたら、108歳のことを『茶寿』って言うんだって。それを聞いて加トちゃん『うわぁ、俺、108歳まで元気に舞台に立っていたい』って言ったんです」

 目標の108歳まであと28年。綾菜さんと茶さんはこれからも二人三脚で人生を歩んでいく。

(AERA dot. 編集部・唐澤俊介)

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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