2024年、今年こそは運気を上げたいと願っている皆さんもいるのではないでしょうか? そんな人におすすめしたい書籍が『強運習慣100 運をつかんで幸せになる』です。
著者の中園ミホさんはドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)シリーズや『ハケンの品格』(日本テレビ系)シリーズ、連続テレビ小説『花子とアン』(NHK)などのヒット作を持つ脚本家。ではありますが、実は14歳のころから占いを学び、占い師として財政界の大物から恋や結婚に悩む若者まで多種多様な人の相談に乗ってきた経歴を持つ人物でもあります。同書では中園さんが、多くの人間を観察してきた中でわかった「強運な人の共通点」を記すとともに、暮らしの中で実践するだけで運を呼び込める方法100個を紹介しています。
まず、何か叶えたい夢や目標があったとき、「自分がどうなりたいかをありありと思い浮かべること」が第一歩となるようです。その際には、期日や情景まで具体的にイメージし、叶ったあとの自分の姿、どんな気持ちでいるかまで想像すること。現実不可能な野望や妄想ではなく、あくまでも実現が可能な順に思い浮かべることが大事だそうです。もし叶わなかったとしても、「その時は今の自分と照らし合わせて、軌道修正しながら続けていくと、だんだんと夢の持ち方から変わっていきます」(同書より)と、前向きなパワーを持つことの大切さが説かれています。
こうして聞くと、「強運の持ち主」とは何の努力や失敗もせずに成功する人を指すわけではないことがわかるかもしれません。事実、数々のヒット作を世に送り出してきた有名プロデューサーでも、そのすべてをヒットさせているわけではなく、その裏ではものすごい数の失敗をしているといいます。世間からどんなに酷評されても不死鳥のように次の作品を発表し続け、何とか一つヒットが生まれる――なんてこともザラにあるそうです。「成功者の来た道には失敗の山。決してあなたの歩みを止めないこと、それが唯一の夢の叶え方」(同書より)だと中園さんは記します。
そして、自分が失敗したとき、道に迷ったときに上手に取り入れたいのが、占いや強運を呼び込むための習慣です。たとえば、金運を手に入れたいときに気をつけたいのが「お財布」。同書には、中園さんの長年のお財布ウォッチングから見えてきた、お金持ちの持つお財布の色や形が詳しく書かれています。また、最強の金運アップ術として「お金持ちからお財布をもらうこと」を自身のエピソードとともに紹介。お金で運を巡らせたい人の参考になることでしょう。
ほかにも「人間関係や恋愛運を上げる強運習慣」や「幸せに暮らすための強運習慣」などについても書かれている同書。「運」とはただ待っているだけで降ってくるものではなく、日ごろから幸せや感謝の気持ちを持つことで、引き寄せるものなのかもしれません。
同書には強運になるための習慣が100個挙げられていますが、一から全部やる必要はありません。今の自分に合ったものを取り入れたり、ピンときた見出しのものから始めてみたりといった使い方をしてもよいそうです。単なるスピリチュアル本とは違う、脚本家の深い人間観察力が活かされた実用的な強運習慣。皆さんも今日から日々の生活に取り入れて、運気アップを目指してみてはいかがでしょうか?
[文・鷺ノ宮やよい]