その大きなきっかけとなったのは、近藤が「角野卓造じゃねえよ!」という決めフレーズを編み出したことだ。これが生まれたきっかけは『ロンドンハーツ』だった。司会の田村淳に「角野卓造さんですよね?」などと何度も振られて、近藤はその度に全力で「角野卓造じゃねえよ!」と言い返した。
これが面白がられて、角野卓造以外にもさまざまなものにたとえられるようになり、近藤がそれにツッコむというお約束の流れができた。このフレーズが名刺代わりになり、近藤はますます仕事を増やしていった。
ふたりは紛れもない実力者
それぞれが見た目も特徴的で、強い個性を持っているため、そういう部分ばかりが評価されがちだが、彼女たちは『M-1』で決勝進出していることからもわかる通り、紛れもない実力者である。
最近でも、2022年放送の『まっちゃんねる』の中で行われた「IPPON女子グランプリ」という大喜利企画で、箕輪が優勝を果たしている。
ハリセンボンの2人が世に出た頃は、テレビで活躍する女性芸人の数がそれほど多くなかった。彼女たちが数多くのバラエティ番組やネタ番組に出演して、その力を見せつけたことで、あとに続く女性芸人が続々と出てきて、市場が活性化していった。