今江敏晃新監督

「田中の不調がフォーカスされたが、それでも先発で頼らざるを得なかったのは若手の突き上げがないから。藤井聖、松井友飛、来季は救援から先発に配置転換される内星龍を含めて若手がどんどんアピールしないと。世代交代が進まないとチーム力が上がりません」(スポーツ紙デスク)

 13年に球団創設初の日本一に輝いてから10年の月日が経つ。頂点に導いた当時の星野仙一監督は「東北のファンは優しすぎる。選手がミスをしてもヤジを飛ばさない」と報道陣に何度も話していたが、そのファンが離れている現実に危機感を抱かなければいけない。右肩上がり傾向だったホームの観客動員数は、平石洋介元監督(現西武ヘッド兼打撃戦略コーチ)が指揮を執った19年に182万1785人と球団最多記録を更新したが、コロナの入場制限が撤廃された昨年は133万1131人、今年も12球団で最も少ない135万8512人とコロナ前の集客を取り戻せていない。今季は勝てばCS進出がかかったロッテ戦に敗れ、4位に終わったが、5位の西武は前年度の121万2233人から142万2853人に、最下位の日本ハムは129万1495人から新球場・エスコンフィールドの効果もあり188万2573人へと大幅に増えている。

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