山本佳奈(やまもと・かな)/1989年生まれ。滋賀県出身。医師

 日々の生活のなかでちょっと気になる出来事やニュースを、女性医師が医療や健康の面から解説するコラム「ちょっとだけ医見手帖」。今回は「スマホ首」について、鉄医会ナビタスクリニック内科医・NPO法人医療ガバナンス研究所の内科医・山本佳奈医師が「医見」します。

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 日本を離れて、アメリカのカリフォルニア州最南端の街であるサンディエゴにやってきて、1年が経過しました。年間を通じて最も気候のいいアメリカの州ベスト1(※1)に選ばれたことのあるカリフォルニアの中でも、年間を通じてとても過ごしやすい街の一つがサンディエゴであると言っても過言ではありません。

 というのも、サンディエゴの年間平均降水日数は、たったの40日前後。平均最低気温は10度前後・平均最高気温は25度前後であり、カラッと乾燥する過ごしやすい晴天の日が続きます。今の冬の時期は、朝晩の冷え込みは厳しいのですが、日中は暖かく、汗ばむような陽気になることも多々あります。

 そんな恵まれた天候のおかげだと思います。日本にいた時は月に数回ほど悩まされていた偏頭痛はすっかり良くなり、偏頭痛の頻度は年に数回にまで激減し、おかげさまで、偏頭痛で寝込んでしまうこともなくなりました。

 とはいえ、残念ながら、頭痛から解放されたわけではありません。昨年から自覚していたものの、今年になって痛みを自覚する頻度が増えたのが、首の痛みとそれに伴った頭の痛み、そして肩の凝りです。そのため、今年の春ごろから、サンディエゴの街の至る所でよく見かけるカイロプラクティックのクリニックに、月に1回のペースで通うことにしたのです。

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山本佳奈

山本佳奈

山本佳奈(やまもと・かな)/1989年生まれ。滋賀県出身。医師。医学博士。2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。2022年東京大学大学院医学系研究科修了。ナビタスクリニック(立川)内科医、よしのぶクリニック(鹿児島)非常勤医師、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)

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