意外と知らないお餅の栄養。餅と一緒に食べたい食材とは?
餅のカロリーは切り餅1個(約50g)で約120kcal、丸餅1個(約35g)で約80kcalほど。池上氏が栄養士として推奨している一日の間食は200 kcalまで。逆算すると1日に間食として食べてもいい餅の目安は2個となる。
しかし、そこにきなこや砂糖、あんこなどがプラスされると、カロリーオーバーになってしまうため、数を調整する必要が出てくる。
太らないことを念頭に置くのであれば、甘い味付けは避けて、シンプルに食べたほうがよいだろう。ただし、餅には栄養素が豊富でない点にも気を付けたいと池上氏は言う。
「餅に含まれるのはほとんどが炭水化物です。たんぱく質も入っていますが、決して多くはありません。ミネラルや亜鉛も入っていますが、こちらも少量です。ビタミンはほぼ含まれていません」
そのため、餅を食べる時には、足りない栄養素を補助するような食材と一緒に摂ることが好ましい。
「食事から摂りたい栄養素の面では、炭水化物・たんぱく質・野菜をバランスよく食べていただきたいので、一例として挙げるなら、色々な野菜を使ったスープに入れる食べ方がお勧めです。また、餅はどんな食材ともあうので、豆やキノコなどと一緒に調理してもおいしいと思います」
気を付けたい正月時期の餅の食べ方とは?
反対に避けたいのは、餅を揚げて食べる方法と、消化のいい食べ物との組み合わせだ。
「ダイエットを気にするなら、炭水化物と油の組み合わせは避けたいですね。また、消化にいいという理由で大根おろしと合わせた食べ方が人気ですが、あまりオススメできません。消化がいいということは、食後に血糖値が上昇しやすく、インスリンが分泌されて中性脂肪が高くなるこということです」
「正月太り」という言葉があるように、この間は普段よりも豪華でカロリーが高めな食事を摂る機会が多い。太ることを恐れて、餅を食べるのに躊躇する人もいるだろう。