武蔵野国の守り神「大國魂神社」
(府中市)
創建は111(1景行天皇41)年5月5日。大國魂大神の託宣によって造られたと伝わる。「武蔵総社六所宮」とも称され、ご祭神の大國魂大神は出雲の大国主神と同神。縁結びや厄除けの神として知られている。
境内には複数の神が祀られており、源頼朝がお参りしたとされる神社もある。社殿は徳川家綱により改築され、現在は東京都の有形文化財に指定されている。また、参道沿いの欅並木は源頼義・義家が寄進した苗が起源とされ、国の天然記念物。5月のくらやみ祭、11月の大鷲神社例祭が有名だ。
春は爛漫の桜が揺れる「靖国神社」
(千代田区)
明治天皇の命を受け、1869(明治2)年に創建。明治維新のさきがけとなって倒れた幕末の志士たちをはじめ、日清戦争、日露戦争、第1次世界大戦、満州事変、日中戦争、第2次世界大戦など、対外事変や戦争で命を落とした人々が祀られている。坂本龍馬や吉田松陰などが祀られていることも、知られている。
都会の喧騒のなか突如現れる大鳥居と厳かな空間――。境内には約500本の桜が植えられ、人気のお花見スポットになっている。東京管区気象台が東京の桜の開花を観測する「標本木」もここにある。季節ごとに頒布される限定ご朱印も魅力的。美濃和紙に季節のモチーフと社紋が刺繍されている。参道には、ロゴなどのラテアートが楽しめるカフェもおすすめだ。
恋する男女が集う「東京大神宮」
(千代田区)
縁結びの神社として知られる東京大神宮。創建は1880(明治13)年。当時は日比谷にあったが、1928(昭和3)年に現在の地に移転した。神前結婚式を創始した神社でもあり、良縁を願う参拝者が多く訪れる。境内にはハートマーク(「猪目」という伝統的な装飾)があり、見つけると恋愛運が上昇するとか。
そんな東京大神宮の祭神は、伊勢神宮の内宮・外宮と同じ「天照皇大神」「豊受大神」。東京にいながら伊勢神宮の神々に参拝が叶うため「東京のお伊勢様」と呼ばれ親しまれている。