「ファンの方はもう家族。恋愛相談から仕事の悩みまで、上司にいじめられているとか。(私は)歌の歌える、スナックのママ」と語った。 撮影/写真映像部・東川哲也

 小さいころから、摂食障害、自傷行為、パニック障害、鬱病。いろんな精神病と闘いながら生きてきた25年間だったので、それは生まれ持った性質だと思います。家族にも私、恵まれているし、友人にも恵まれているし、スタッフさんもすごく優しくて――、だから、なんの不自由もないのに、自分自身の完璧主義な性格から、そういうことを起こしてしまう。というのはもうしょうがない、一生付き合っていくものだと思っています。

――いま、どんな自分を見てもらいたいですか。

撮影/写真映像部・東川哲也

いつか誰かの心に届くように

 この10年間、AKB48で経験してきたすばらしい景色とか、経験、体験というものが、いま生かされるときなんじゃないかと思っているので、AKB48の時代と変わらず、「会いに行けるアイドル」から「会いに行ける岡田奈々」に変身していくタイミングだと思っていますし、もちろん、歌手で食べていくのはいまだに難しいってちゃんとわかっているので、そこはめげずに、もしちょっとダメだったとしても、ファーストアルバムを出してみたけど、なかなかたくさんの方に聞いてもらえなかったとしても、変わらず自分の思いを書き続けて、いつか誰かの心に届くような歌手になりたいなと思っています。

 作詞するにあたって、フィクションが書けない人間なので、とにかく等身大の岡田奈々を知っていただけるような作詞の書き方、曲になっていますし、もう「岡田奈々の人生は、私の歌を聴けば全部わかるよ」という作品にしてきたいと思っています。

(ファーストアルバムは)自信作ですね。自分の内面をオープンにするのが苦手じゃないので、好きなタイプなので、どんどんさらけ出して、自分という人間を、岡田奈々を知ってもらいたいです。

撮影/写真映像部・東川哲也

(聞き手・ジャーナリスト 古川雅子)

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