林:20年以上前にお父さまにもこのページに出ていただいたんですけど、そのときも「妻が支えてくれました。妻がいなかったらやってこれなかったです」とおっしゃったのが印象に残ってますよ。
Matt:父は「投げる不動産屋」って書かれるぐらいすごい借金をしたことがあるんですけど、そのときに精神的にいろいろ支えたのが母だったと思うんです。そういう母を子どものころから見てきたので、僕も母を信頼していて、今は事務所の社長であり、僕のマネジャーでもあるんです。
林:お母さまの本(『あなたはあなたのままでいい ~子どもの自己肯定感を育む桑田家の子育て~』)を読むと、Mattさんは小学校のころ、背中に羽をつけて学校に行ってたそうですね。
Matt:はい。二つか三つのころだと思うんですけど、「僕、天使になりたいから羽をください」ってサンタさんにお願いして、羽をプレゼントしてもらったんです。僕は中学生になるまでサンタさんを信じてたので、それまでずっと羽をつけて行動してました。ちょっと不思議な子でした。
林:へぇ~、そうなんですか。
Matt:みんなと一緒というのがイヤな子で、ランドセルを背負うのもイヤで、いろいろカバンを替えて学校に行ったり、衣装を着て学校に行ったりしていましたね。飛びたいと思って、魔法使いみたいにほうきをまたぎながら学校に行ったりして、ちょっと個性的な子どもだったんです(笑)。常識がわからず生きてきてしまったので、高校でたたきのめされました。
林:女の子と仲良くしただけで怒られたそうですけど、堀越高校でしょう? 堀越高校で男女交際がダメなんですか。よく芸能人が「堀越の同級生だったころ、二人でどこそこによく行った」とかバラエティー番組で言ってるじゃないですか。
Matt:バレたら退学になることもあるので、こっそり行ったんでしょうね。
林:厳しいッ! そして自分で決めた大学に行って、途中でアメリカに留学したんですね。