「雅子さまのパンツスーツは、襟は立ち襟のことが多い。可愛いというよりも、かっこいいデザインをお好きであるようにお見受けします。遠くから見ると無地に見えますが、同糸を使用した刺繍デザインなどが用いられ、近くで見ると刺繍が浮き出て、華やかな雰囲気のものも多いです。
ここ最近は、ややゆとりのあるシルエットのパンツスーツに合わせて、ジャケットも長めの着丈が多いですね。
合わせられる小物は基本的にスーツと同色で、どの着こなしも全体的には主張が強くありません。しかし、細部のデザインに、おしゃれに心を配られる雅子さまらしいこだわりがうかがえる印象です」
雅子さまお気に入りパンプス
センス抜群の雅子さまだが、スタイリストの角さんが見逃さなかったのは、物持ちの良さだ。雅子さまにとっては21年ぶりとなる国際親善の公式海外訪問、インドネシアでの装いを思い出してみよう。

「最近は、やまと絵鑑賞のときのような淡い色で無地のパンツスーツが多かったのですが、久々にはっきりとした千鳥格子柄のジャケットをお召しになられていました。若い頃のコンサバルックを、今の年齢にうまく合わせた形でスタイリングされていました。

雅子さまは物持ちが良く、仕立てた洋服や小物を上手に着まわしておられ、今回のバイカラーパンプスは雅子さまが30代の頃から愛用されているデザインに見えました。仕立てかえてはいるでしょうが、デザインはほとんど変わりません」
パンツスーツをはじめとした雅子さまの着こなしには、その時々にあわせた気品あるおしゃれを大切にする雅子さまらしさが垣間見える。年を重ねられ、さらに品格が増していかれるだろう装いから目が離せない。(AERA dot.編集部・太田裕子)
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