最近の雅子さまはワントーン

鹿児島ご訪問から羽田空港に到着し、出迎えを受ける天皇、皇后両陛下=23年10月8日 代表撮影

「このパンツスーツのロイヤルブルーは、雅子さまにぴったりですよね。雅子さまはお若いときはバイカラー(2色づかい)や華やかなデザイン性の高いものをお召しになっていました。

 皇后となられてからは、このロイヤルブルーのパンツスーツのように、基本的には無地でワントーン。

 一見するとシンプルに見えますが、ジャケットのボタンやウエスト周辺のダーツ(タックなど)の取り方、ラペルのデザインにこだわりを感じます。

 襟は丸みのあるクローバーリーフラペルのデザインを採用されているのですが、襟の丸みやウエストのダーツで、パンツスーツの持つ強い印象を和らげ、女性らしさを表現しているのではないでしょうか」

気品がありながら颯爽とした印象もある雅子さまのパンツスーツ姿=23年10月 代表撮影

 同じワントーンのスーツでも、また違った印象を受けたのは、東京国立博物館で特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」を天皇陛下愛子さまとご一緒に鑑賞されたときの装いだろう。「お出かけのときはインナーを華やかにされてTPOを考えている」と、角さんは“さすが雅子さま”と指摘する。

「雅子さまは日頃からTPOを考えたコーディネートをされているように思います。ご一家で特別展を鑑賞された際は、インナーに華やかなゴールドのスタンドカラーブラウスをお召しになっていました。

 今回のやまと絵などのような芸術を鑑賞する場に相応しいよう、普段よりもきらめきのある素材のインナーをアクセントとして入れているのではないかと思います。

 派手になりすぎないよう、同系色で淡いイエローのパンツスタイルをあわせられたのも、品格感じさせる着こなしです」

特別展「やまと絵―受け継がれる王朝の美―」を鑑賞する天皇、皇后両陛下と長女愛子さま=23年11月21日 代表撮影

 ワントーンであっても、あわせるインナーのセレクトだけでこれほどまでに華やかに、そして気品を感じさせるのはさすがである。角さんは言う。

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近くで見ると華やかなデザイン