日本じゅうがイケイケだった、高度経済成長期。そのイケイケ感の“増幅装置”のように、首都圏に大型娯楽施設が次々と誕生した。 象徴的な施設のひとつが、東京湾を埋め立て建設された、船橋ヘルスセンター。浴場だけではなく、プールに歌謡ショー、野球場にテニスコート、飛行場(!)まで。その様を、当時、開高健は、「巨大なステテコの共和国」と表現した。競馬場やボウリング場、大劇場に大型キャバレーも。首都圏の風…

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