2005年に秋田に移住した柳葉敏郎

娘のために故郷・秋田に移住

「柳葉さんは長女が小学校入学のタイミングで移住しました。その理由について、父親として子どもたちにピュアなものをしっかり伝えてあげられるのは故郷の秋田だったと話しています。子どもの環境をまず考え、俳優の第一線から退いたわけですから、すごい決断だったと思います。近年は刑事ドラマなどを中心に、脇役が多いイメージですが、今回の朝ドラではお酒とおいしいものが大好きな道楽者というキャラクターを好演しており、久々の当たり役という感じがします。再び脚光を浴びたことでオファーが増えるかもしれません」

 芸能評論家の三杉武氏は柳葉についてこう述べる。

「最近では『ブギウギ』の撮影現場に、秋田のおかきを大量に差し入れしたというニュースもあり、柳葉さんの人間性や地元愛が垣間見えました。『踊る大捜査線』シリーズでの室井慎次役が広く知られていますが、80年代後半から90年代にかけて『君の瞳をタイホする!』、『愛しあってるかい!』など数多くのトレンディードラマで活躍しました。中でも人気脚本家の野島伸司さんが手掛け、中山美穂さんと共演した月9ドラマ『すてきな片想い』は高視聴率を記録し、後に続く『東京ラブストーリー』などの“月9純愛モノ”の先駆けとなりました。また、柳葉さんといえば古くは『欽ドン! 良い子悪い子普通の子おまけの子』、近年では“ゴチ”メンバーとして出演するなど、バラエティー番組でも長く活躍しています」

 朝ドラの好演を機に、年齢を重ねて円熟味を増す柳葉の魅力が若い世代にも浸透していきそうだ。

(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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