写真はイメージです(gettyimages)

 Z世代との世代間ギャップやコミュニケーションに悩む管理職世代は少なくない。その差を縮めるために、マネジメントの方法を変えてみてはいかがだろう。求められるのは、寄り添い型のコミュニケーションだ。AERA 2023年12月11日号より。

【図表】Z世代とのコミュニケーション8つのコツがこちら

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 関係性を作る上では、部下が安心して話せるフラットな場づくりも大切だ。有効なのは、1対1で話す場を定期的に設けること。上司から「困った時には気軽に相談してね」といったやり取りはよく聞かれるものの、実際にはそれだけでは部下はなかなか声をかけづらい。そのため、週に1回など、定期的に話を聞く場を設けるようにする。

 ただし同時に、「相談したくなる」存在でいることが肝心だ。そのための心構えが、「聞く側」に回ること。あれこれと話したくなる気持ちをぐっと抑え、とにかく話を聞くことに徹する。

竹内義晴(たけうち・よしはる)/NPO法人しごとのみらい理事長。組織作りの研修や講演などを行う。2017年からサイボウズ複業社員(写真:本人提供)

 組織づくりの企業研修や講演などを行う竹内義晴さん(52)は、弱みを含めてざっくばらんに本音を言え、個性が最大限に生かされる環境づくりを意識しているという。

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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