これに対して河西氏はこう話す。

「“反省点です”と話していたのは興味深かったです。秋篠宮さまご自身で率直におっしゃっているというのは、大きいですよね。なかなか皇族の方で反省するという言葉を口にしているのは珍しいかなと思いました」

会見をする秋篠宮さま 代表撮影

秋篠宮さまは丁寧に説明はされていた

 発表のタイミングが後手後手になっていったことに絡めて、秋篠宮さまの会見では、情報発信に関しても多くの質問があった。「反省」を踏まえての、秋篠宮さまの情報発信に対する考え方にも河西氏は着目する。

「改修工事の件を数値を含めて丁寧には説明されていましたが、それに対する反省も含めて“正確な情報をタイムリーに出していくこと”の大切さと難しさを秋篠宮さまは語っていました。今年度から新設された広報室の関わり方にも大きな課題がありますね。

 会見では皇室全体というより、自分たちを含めてということも話していました。三人称(皇室全体)でなく一人称(例えば秋篠宮家)で発信することで、より理解が深まるということも言及しています。

 つまり、宮内庁が“秋篠宮さまがこう言っておられました”“こういうふうにしていました”という伝聞の形での伝え方ではなく、秋篠宮家として自身で発信していくということも考えていかなければならない、そういう部分がまだまだ発達していないということをお話しされたかったのだと思います。イギリスなどではそれぞれの家が広報をしています」

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