2024年1月のスタートまで1カ月を切った。※写真はイメージです(写真/Getty Images)
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 2024年1月のスタートまで1カ月を切った「新NISA(少額投資非課税制度)」では、個別株式への投資を考える場合、配当利回りが高い「高配当銘柄」が有効だと言われる。毎年一定の配当が得られれば安定した収入が期待できるし、株価が下がった場合の損失も軽くできるからだ。新NISAのもとでは株を売ってもうけた利益だけでなく、配当にも税金がかからず、お得度はより高くなる。高配当株への投資法を専門家に聞いた。

【表】「成長投資枠」で狙い目の高配当銘柄はこちら

 配当利回りとは、1年間で受け取れる配当を株価で割った指標だ。例えば配当金が年10円もらえる企業の株式を株価1千円で買った場合、配当利回りは10円÷1千円で1%になる。

 配当利回りは、配当が増えれば当然上がるし、株価が値下がりした時にも上がる。このため高配当株の中には株価が低い水準のものも少なくない。

 ファイナンシャルプランナー(FP)でファイナンシャルリサーチ代表の深野康彦さんは「その意味でも、高配当株は新NISAに向いています」と言う。

「新NISAで上場株式も対象となる『成長投資枠』は年最大240万円まで、生涯では最大1200万円と上限があります。レーザーテックやキーエンスといった、最低投資金額が240万円を超えるような人気銘柄は、新NISAを使いたくてもできません。その点、高配当株には最低投資単位が200万円を超えるものは多くありません」

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