自行から野村証券に仲介する地銀が全国62行中、4行。野村では低コストの「はじめてのNISA」シリーズなどが買える(撮影/編集部・中島晶子)
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 拝啓、「ネット証券で新NISAの口座開設をすることすら面倒」な、超ズボラさま。いつも利用している銀行で始めてもいい。早くスタートしてゆっくり増やそう。AERA 2023年12月4日号より。

【徹底調査】銀行の新NISA「コレ1本」はこちら!

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 新NISAはネット証券がおすすめだが、口座開設が面倒なら都市銀行や地元の地方銀行でもいい。積み立てるのはコストの低いインデックス投資信託1本だけ。「全世界株式」の投資信託を推すが、いつもの銀行で取り扱っていなければ「先進国株式(外国株式)」や「米国株式(S&P500)」でもいい。先進国株式は全世界株式から中国株、インド株などの新興国株と日本株を除いたものだ。積み立てを申し込んだら老後まで忘れる。これで「ほったらかし新NISA」は万事OKだ。

 銀行窓口まで行って新NISAを申し込むと、一部の金融機関で低コストの投資信託「以外」の金融商品をおすすめされることもある。つい心が揺れがちな人は、ネットで手続きを済ませたい。

 都市銀行での新NISAで最安の「コレ1本」は以下の通りだ。

三菱UFJ銀行…「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(信託報酬0.05775%/税込み、年率、2023年12月11日から)

三井住友銀行…「SMBC・DCインデックスファンド(MSCIコクサイ)」(同0.1023%、23年11月20日現在、以下同)※先進国株式

みずほ銀行…「たわらノーロード 全世界株式」(同0.1133%)

りそな銀行…「Smart-i Select 全世界株式インデックス」(同0.1144%)

 地方銀行でも新NISAはできる。北海道から沖縄まで62行のつみたてNISA=新NISAつみたて投資枠対象の投資信託を調べ、積み立てるなら「コレ1本」の(現状の)最適解をまとめた。いずれもシンプルなインデックス投資信託で、同じ銀行の中では原則最安のものを探してある。

 なお、銀行によっては新NISAを機に対象投資信託を変更する可能性がある。申し込む前に、より低コストの投資信託が追加されていないか確認を。

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