時間を味方につける

 62行を俯瞰すると、ネット証券や都市銀行のように超・低コストなものばかりではない。それでも、この表に載っている投資信託の中で“大間違い”のものはない。自分の利用する銀行には超・低コストのものがないから……といいつつ、ただ時間が経過するぐらいならさっさと始めよう。できる限り時間を味方につけたほうが(運用期間を長くしたほうが)成功しやすい。

 今回調べてみて、地銀では自行での新NISAの取り扱いをせず、野村証券をはじめとする対面証券大手に仲介するケースが62行中、5行あることがわかった。対面大手の中で野村証券に仲介されていれば、むしろラッキーかも。野村では「はじめてのNISA」シリーズや「eMAXIS Slim」シリーズなど、超・低コストの投資信託を積み立てられる。(経済ジャーナリスト・向井翔太、編集部・中島晶子)

AERA 2023年12月4日号より抜粋

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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