家事の片付けとゆっくりすること同時解消は難しい(イラスト:サヲリブラウン)
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 作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストとして活躍するジェーン・スーさんによるAERA連載「ジェーン・スーの先日、お目に掛かりまして」をお届けします。

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 先週末は、久しぶりに原稿書き以外の仕事がありませんでした。つまり、ゆっくり家に居られたということ。よって、やることは山積みってこと! 荒れてますね、部屋が。

 畳まれることなく、部屋の隅に積まれた衣類。水垢が付いたままの洗面台。フローリングの上を気ままにダンスする綿埃。シンクに溜まったコップ類。ま、仕方ないですよね。ずっと働いているわけだから。みなさんにも、そういう時はあるでしょう。

 一人暮らしはこういう時、自分さえよければいいので気楽です。とはいえ、私がやらなければ一生そのままということでもあります。そういえば、衣替えのタイミングも逃したまま。認めたくはないが来月は師走。大掃除までこのままというわけにもいかないし……。仕方ない、やるか。

 まずは衣替え。これを済ませないうちは、掃除もできません。気候の変化もあり、春夏秋冬どんな生地の服を着ていてもおかしくない時代になりましたが、私が学生だった頃は、衣替えをきちんと済まさないままの恰好でいると「それは夏の生地でしょう?」と親に怒られたものです。

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