佐々木主浩 写真=APアフロ

 メジャーでストッパーを任されること自体が難しい。今季みごとに日米通算250セーブを達成した平野佳寿(オリックス→18年ダイヤモンドバックス、マリナーズ)は、メジャー3年間でわずか8セーブである。

 藤川球児(阪神→13年カブス、レンジャーズ)もメジャー3年間計2セーブで、日米通算245セーブ。小林雅英(ロッテ→08年インディアンス)もメジャー2年間計6セーブで、日米通算234セーブ。「日米通算250セーブ」に届かなかった。

 大塚晶則(中日→04年パドレス、レンジャーズ)は04年に34ホールド(ナ・リーグ最多)、06年に32セーブを挙げて、まずまずの数字を残した。

 上原浩治(巨人→09年オリオールズほか)は当初先発要員だったのが、リリーバーに方向転換。日本球界史上最高とも言うべきコントロール(9イニング平均与四球1・20個)を武器に、38歳の13年にレッドソックスで「ワールドシリーズ胴上げ投手」の栄誉に浴した。以来、3年連続20セーブ以上と、結果的にリリーフ転向が大成功だった。

 斎藤隆(横浜→06年ドジャースほか)もリリーフ転向がハマった。06年(36歳)に72試合24セーブ、07年に159キロで39セーブをマークしたのには周囲を驚かせた。上原、斎藤ともNPBにおいて先発で培った投球術がベテランになってストッパーで生きたのか。

 同じくリリーフ転向組の藤浪晋太郎(阪神→23年アスレチックス、オリオールズ)はメジャー1年間で計64試合7勝8敗2セーブ5ホールドだが、防御率7.18を一概に成功と言うのは難しい。

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